この記事の目標と結論
- 新規スプライトの作成/保存方法とゲーム用素材を作る際の留意点を把握する
- Ctrl+Nで新規スプライトを作成。
- 作成時の設定は基本デフォルトで問題なし。サイズは2のべき乗で指定する。
- [Ctrl+S]で保存(初回以後上書き保存)。こまめに押す。
- Asepriteの初期設定を完了させ、作業環境を整える
- 環境設定の表示:[Edit]->[Preferrences]
- 右クリックスポイト:環境設定[Editor]->[Right-click]を[Pick doreground color]に設定
- グリッド線の表示:[View]->[Grid]->[Grid Settings](1px表示:X/Y=0,W/H=1)
新規スプライトの作成と保存
Asepriteを起動したら、まずは新規スプライトを作成しましょう。新しいドット絵を書く際は必ずここから始まります!
- Asepriteの画面左上のメニューから[File]->[New…]をクリック(またはショートカット:Ctrl+N)。[New Sprite]というスプライトのウインドウが開きます。
- New Spriteウインドウでスプライトの設定を行います。基本的にはデフォルト値で問題ありませんが、ゲームで使用する素材を作成する場合、サイズは二のべき乗(2,4,8,26,32,64,128,256,…)で設定するようにします。(ここでの設定は後で変更可能です)
- Size)Width/Height :スプライトのサイズ
- Color Mode:
- RGBA:RGB(赤/緑/青)+A(不透明度)
- Grayscale:白と黒の二色
- Indexed:パレットに存在する色を参照する形式→パレットの色を変えるとそこを参照しているピクセルの色も変わる。
- Background:背景色の設定
- Tranceparent:透明
- White/Black:白/黒
- Advanced Options:比率の設定が可能
3. [OK]ボタンを押すとスプライトが作成されます。(以下のような画面が表示されていればOKです)
この時点でスプライトは生成されただけで保存はされていません。
ついでに保存も済ませてしまいましょう。
エディタ上で[Ctrl+S](or画面上部メニューの[File]->Save)で保存場所を選択するウインドウが開くので、好きな名前をつけて[OK]を押して保存できます。
以降も[Ctrl+S]で上書き保存ができるので、作業を進めていく上ではこまめに押すようにしておきましょう。また、[Ctrl+Shift+S]で別名保存もできます。
おすすめ初期設定
Asepriteでドット絵作成作業を開始する前に、作業を効率的に進めるのに有効なおすすめ設定を何点か紹介します。
紹介する設定は完全に私の好みのため、イラスト系のソフトに慣れている方や自分には合わないなと感じられた部分は適宜読み飛ばしていただけると幸いです。
右クリック操作の設定 (スポイト)
まずは右クリック時の操作を、何かと便利なスポイトに設定していきます。ペンタブ、液タブ環境だとペンのボタン操作にあたる部分になります。
- Asepriteの画面左上のメニューから[Edit]->[Preferrences]をクリック(またはショートカット:Ctrl+K)で環境設定を開きます。右の画像のようなウィンドウが出ていればOKです。
- 環境設定ウィンドウから、[Editor]->[Right-click](右クリック操作)を デフォルトの[Paint With background color]から[Pick doreground color]に変更します。
- Paint With background color:右クリックでバックグラウンドの色を使用する
- Pick doreground color:右クリックでクリック個所の色をとる(スポイト)
- [Apply](適用)ボタンをクリックして設定は完了です。これで、右クリックでスポイトを行うことができるようになりました。
右クリックをスポイトに設定しておくと、既存の色を素早く使用できるほか、
- ドット絵に素早くグラデーションをかける(影などの表現)
- 透過部分から色をとって、(実質的に)ペンと同じサイズの消しゴムとして使う
といったことができて便利なため、おすすめしています。(初心者の方はこの時点で何のことか理解できていなくても、後ほどツールの解説もしていきますので「なんとなく便利なんだなー」ぐらいの認識で大丈夫です。)
グリッド線の表示
1.[View]->[Grid]->[Grid Settings]をクリックし、設定ウインドウを開きます。
2. 設定ウィンドウでグリッド線の設定を行います。[X/Y]は座標、[Width/Height]は感覚を設定します。(1ピクセル単位でグリッドを表示したい場合は以下のように[X/Y]=0、 [Width/Height] =1)
*座標[X/Y]に関する補足
…座標はキャンバスの左上を基準に、グリッド線の表示開始位置をずらすときに利用できます。
以下の例のようにうまく使うことで外枠を縁取るような形でグリッド線を表示することもできます。
ダークモードへの切り替え
Asepriteバージョン1.3にて、エディタのダークモードが追加されました。以下手順で変更できます。
- Ctrl+K でPreferencesウィンドウを表示
- 項目Generalの上部。ScreenScalingの隣にあるボタンで【ライト/ダーク】モードを変更可能
変更すると以下のような見た目になります。
スプライトの作成と初期設定お疲れさまでした。この記事で触れたのは一部のおすすめ設定項目だけですので、ほかの設定も眺めたり確かめてみたりして自分なりにカスタマイズしてみてください。
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