【2023年11月更新】GameMakerのはじめかた(インストール~最初のプロジェクト作成)+ライセンス形態について

GameMaker

GameMakerは2021年8月時点で提供プランと価格の変更(買い切り版の廃止)がありました。が、
2023年11月21日に再度料金プランの変更があり、現在は「買い切り型」でプロライセンスが提供されています。(プランや購入形態の変更に関する情報が交錯しているようなのでご注意下さい)

※コンソール(PS4,5やSwitch)用出力サポートは月額制のEnterpriseプランで据え置きとなります。

この記事では、ゲームエンジンGameMakerの始め方として、その概要やライセンス情報と併せて、インストールの方法から最初のプロジェクトを作成するところまでを解説します。

  • 2Dゲーム制作を始めたい
  • GameMakerStudio2の概要を抑えたい
  • GameMakerStudio2のライセンスやインストール方法を把握したい
  • ライセンス変更で旧買い切り版に影響はあるのか、現在はどのように導入できるのかを知りたい

といった方向きの情報になります。

GameMakerって?

GameMakreは、YOYO Games社が開発した2Dゲーム作成に特化したゲームエンジンです。

日本ではUnityやUnrealEngine4、ツクールシリーズなどが有名ですが、GameMakerは海外ではとてもメジャーなソフトで、多くの個人開発者が利用しているエンジンです。

日本語情報の少なさや、他ツールよりもプログラミングの面での難易度の高さ(UnityやUE4よりは簡単)はありますが、その分理解を深めていけばいくほど実現できることが増えていく自由度の高さが魅力です。

他の2Dゲーム制作エンジンの選択肢としては、
サイドビューのアクションゲームを得意とする「アクションゲームツクールMV(英語名:Pixel Game Maker)」や、

Pixel Game Maker MV on Steam
Use Pixel Game Maker MV to make your own 2D action games! The latest Maker title provides a simple, fun way to make games with zero coding! Also, you are now ab...

RPG制作に強みを持つ「RPGツクールMZ」などがあります。

RPG Maker MZ on Steam
You want to create an RPG, but every game making tool you have found was either too complex or too limited? RPG Maker MZ empowers you with simple tools to creat...

これらのゲームエンジンも特定のジャンルに特化しているため、簡単に触ってみると作りたいゲームによっては近道になるかもしれません。
(セール時だと2000円強で購入できるため、そのタイミングで触れてみるのがおすすめです。)

ここまでの話をまとめると、
手軽さやスピード感を重視し、作成したいジャンルにマッチする場合はツクールシリーズ、2Dゲームの枠内で様々な要素を取り込んだゲームを作ってみたい、ジャンルが未定といった方はGameMakerがおすすめです。

一言コメント
一言コメント

ツクールシリーズのように主要機能が実装されているエンジンに触れると、GameMakerでどのような機能を用意すれば効果的かを考える参考にもなるので、個人的には色々試してみるのもおすすめです。

GameMakerのライセンス

インストールは公式サイトまたはSteamからも可能で、各ライセンス形態は、以下の公式サイトページから確認できます。

GameMaker Pricing
Get started with GameMaker. Use for free or purchase a commercial licence. Share your game across multiple platforms. Start today.

少しややこしい話になってしまいますので、ポイントを抜粋してまとめておきます。

https://help.gamemaker.io/hc/en-us/articles/14954144182941

GameMakerライセンスのポイント【2023.11現在】
  • 現在利用可能なライセンスは以下3種類。公式サイトorSteam経由で入手可能
    ①FREE:
     ・エンジンの機能は制限無しで利用可能
     ・リリースは非商用限定

    ②PROFESSIONAL:
     ・商用リリースが可能(追加ロイヤリティは無し)
     ・買い切り型で提供

    ③ENTERPRISE:
     ・②に加えて+コンソール(Playstation4,5・NintendoSwitch等)用エクスポート対応
     ・月額制のみで提供
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基本的に無料でエンジンを体験でき、プロフェッショナル版も再び月額制から買い切り型に変更となったことで、ゲームエンジンとしてかなりとっつきやすくなった印象です。
(→無料版である程度制作の目途がが立ってから、商用リリースが可能な上位グレードへアップグレードも検討。といった進め方もできます)

旧GMS2永久ライセンスの扱いについては、公式のFAQにて、以下のように回答されています。

If you purchased a GameMaker Studio 2 Desktop/Web/Mobile permanent licence in the past then you are still welcome to release games commercially using the GMS2 runtime. When we release the new GMRT (GameMaker Runtime) it will be free for non-commercial use. If you wish to use it for a commercial release we ask that you purchase a Professional licence.

https://help.gamemaker.io/hc/en-us/articles/14954144182941

要約すると、
・購入済みのGMS2ライセンスの権利は失われず、GMS2ランタイムで作成したゲームは従来どおり商用リリースも可能です。
・最新版のGameMakerランタイムを使用し、商用リリースのゲームを作る場合は、新買い切りライセンス[PROFESSIONAL]の購入が必要です。

といった内容になります。
→旧GMS2と新GameMakerは別エンジン/別ライセンスと解釈して良さそうです。

一言コメント
一言コメント

私も旧永久ライセンス(Desktop)を購入していたため、今回の改定でライセンス買い直すか、GMS2ランタイムで作業を続けるかを検討中です。
(過去ライセンス所持による割引等は特に無い模様)

インストール

本体のインストールは公式サイトまたはSteamから行うことができます。

どちらからでもYo-Yoアカウント(現在はOperaアカウント)の用意が必要になりますので、ご自身が管理しやすいほうで導入するのがおすすめです。

一言コメント
一言コメント

私は旧買い切り版を公式サイトから購入・引き続き使用していますが、Steamの利用頻度も高いためSteam版にしておけばよかったかなと少し後悔していたりします。。。

一言コメント
一言コメント

注意:
以降の説明は私の初期設定時のもののため、情報が古いです。細かい相違点等が出る場合がありますが、大まかな流れは同一となりますので、画面の内容を確認しつつ読み進めてください。
(お手数をおかけします..)

起動とYoYoGamesアカウントの作成

GameMakerを起動すると、以下のようにYoYoGames(Opera)アカウントでのログインを求められるかと思います。

YoYoGames(Opera)アカウントはGameMakerの販売元(提携元)のアカウントで、ライセンス等の管理のために作成が必須となっています。

新規アカウントの作成は、以下の公式サイトから作成できます。

GameMaker Account

上記リンクから登録ページに飛ぶと、以下のような画面が表示されます。
画面右側のREGSTERに必要情報を入力して[Sign up]をクリックし、画面の指示に従って登録を勧めていきます。

アカウントの作成が完了したら、GameMakerに戻って登録したメールアドレスとパスワードを入力し、[Login]をクリックして開始します。

以下のような画面(スタートページ)が表示されたら起動は完了です。

スタートページの見方と新規プロジェクトの作成

スタートページの見方は公式マニュアルの以下のページで確認が可能です。

GameMaker Manual

情報量が多いため、ここでは最低限のポイントに絞ってプロジェクトを作成、保存する方法を解説していきます。

新規プロジェクトを作成するときは、スタートページのGET STARTED にある「New」をクリックしてプロジェクト作成ウィンドウを開きます。

プロジェクト作成ウィンドウを開いたら、以下のような手順で操作していきます。

  1. New Blankをクリック:
    下部には利用可能なテンプレートが表示されていますが、0から作成する場合はこちらをクリックします。
  2. GMLを選択:
    GameMakerには、専用のプログラム言語(GameMakerLang:GML)とプログラミング不要のDnD(ドラッグアンドドロップ)が存在しますが、今回はGMLで作成します。
  3. プロジェクト名、保存場所を確認/設定
  4. Let’sGo!をクリックして開始

以下のような画面が表示されたらプロジェクトの作成は完了です。

試しに一度GameMakerを閉じてサイド起動すると、スタートメニューの下部に先ほど作成したプロジェクトが表示されていることが確認できます。

次回以降はこちらをクリックするとで素早くプロジェクトを呼び出せます。

最後に

お疲れさまでした。以上の手順でGameMakerでゲームを作成していく準備は完了です。

ここからは、以下の公式チュートリアルやマニュアル、その他Youtube動画などを参考に作業を進めていくのが効果的な学習方法になるかと思います。

GameMaker Tutorials | Learn How to Make a Game With GameMaker
Read tutorials from experienced game developers and GameMaker experts. Learn how to make a game with our free game engine for beginners and professionals alike.
GameMaker Manual

まだまだ日本語での情報は少ないですが、当サイトでもできる限りわかりやすくGameMaker関連の知識も解説していく予定ですので、時たま覗いていただけますと幸いです。

ひらまめ(hiramame)

普通の会社員をやりながら個人でゲーム開発を行っている者です。
「個人でも、初心者でも、社会人として働きながらでもゲームが作れる!」をテーマに情報発信をしています。

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