この記事では、様々な便利機能を搭載したソフトPowerToysのインストールと活用方法について解説します。
インストール
インストールは以下のGitHubページ下部にあるインストーラーから実施可能です。
(公式ドキュメントでも解説されています。)
ダウンロードしたインストーラーを実行します。
完了すると以下のようなメッセージが表示され、PowerToysが起動します。
便利な機能と活用方法
PowerToysはデフォルト設定でPC起動時に自動的に有効となっています。(設定から変更可)
これから紹介する機能はショートカットキーからアクセスできますが、それらのキー設定を含む各編集作業はタスクバー右下のインジケーターから行います。
ここでは各種(ゲーム)制作作業で特に有用な機能を抜粋して紹介します。
常に手前に表示:Win + Ctrl + T
最前面にウィンドウをピン止めする機能です。
対象ウィンドウを開いた状態で、[Windowsキー+Ctrl+T]を入力すると、以下のように枠線が表示され、ピン止めが有効になります。
解除も同様の操作で可能です。
カラーピッカー(ColorPicker):Win + Shift + C
画面に表示されている色をカラーコードで取得する機能です。
[Windowsキー+Shift+C]を入力後、取得したい色の場所をクリックすると以下のようなウィンドウが表示されます。
カラーコードの取得のほか、対象個所のグラデーションや過去に取得した色のログも参照できます。
クリック時に取得する既定の形式や、エディタで有効化する色の形式は設定画面から選択することができます。
FancyZones : Win + Shift + @
ウインドウ配置を自由に設定する機能です。
[Windowsキー+Shift+@]を入力すると、以下のようなレイアウトエディタが表示されます。
エディタ上部で適用対象モニターを選択し、適用したいテンプレートをクリックすることでレイアウトが有効化されます。
有効化したレイアウトに各ウィンドウを配置する際は、[Shiftを押しながらウィンドウをドラッグ]します。
PowerRename:右クリックメニューから起動
複数ファイルの一括処理や正規表現の利用に対応した、強力な名前変更機能です。
対象ファイル群を選択後、右クリックメニューから[PowerRename]を選択することで起動できます。
以下のエディタより、検索(置き換え)対象の条件と置き換えの文字列形式を設定することができます。
詳細は公式ドキュメントに記載があるため割愛しますが、ポイントは大きく以下3つです。
- 正規表現の記載方法は通常のものと同様(検索対象フォーム横のヘルプからも参照可)
- キャプチャグループを()で囲むことで指定でき、変数として利用可能(先頭から$1,$2,…)
- ファイル作成日時を使用した置き換えも可能(置き換えの候補フォーム横のヘルプから参照可)
以下はテキストファイル.txtについて、ファイル名をキャプチャグループとして指定(.*)し、対象となるファイルの先頭に「textdata_」を挿入する形で置き換えを行う例。
ゲーム関連のアセットデータはファイル名先頭でアセット種別を管理する(o_**,mt_**など)ことが多いため、この機能は使うことが多いです。
まとめ
- ウインドウの最前面ピン止め有効/無効:Win + Ctrl + T
- カラーピッカー:Win + Shift + C
- FancyZones : Win + Shift + @ →ウインドウ配置はShift+ドラッグ
- PowerRename:右クリックメニューから起動
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