CLIPSTUDIO TABMATE(片手デバイス)をAsepriteで使ってみる

Aseprite【ドット絵】

この記事では、Asepriteで片手デバイスのCLIPSTUDIO TABMATEを使用する方法を紹介させていただきます。
 ・Asepriteでの作業を効率化したい
 ・TABMATEをAsepriteで活用する方法を知りたい
といった方向けの記事になります。

連携までにやる手順は大きく以下4つです。

  1. TABMATEの準備
  2. joytokeyのダウンロード
  3. Aseprite用の設定ファイルの作成と動作確認
  4. AsepriteのショートカットキーをJoytokeyに設定する

それでは順番に進めていきましょう。

TABMATE の準備

まずはTABMATE本体を準備しましょう。
CLIPSTUDIO TABMATEは、CLIPSTUDIO用の片手デバイスです。(詳細は以下公式ページを参照)

本体の起動とPCへの接続が完了していることを確認できればOKです。
→本体下部にあるクリップボタンを3秒間長押しして、ランプが赤色に点灯したら接続完了です。

その他基本的な使い方は以下の公式マニュアルが参考になります。

CLIP STUDIO TABMATE
CLIP STUDIO TABMATEは、ペンタブレットやタブレットPCと併用し、CLIP STUDIO PAINTでより快適にイラストやマンガ、アニメーションの制作を行える新型片手入力デバイスです。

joytokeyのダウンロード

TABMATEの準備ができたら、TABMATEデバイスをCLIPSTUDIO以外のソフトで使用可能にするために、joytokeyというソフトを使用します。

joytokeyはコントローラなどのデバイスからの入力をキーボードやマウス操作と対応させることができるソフトで、今回はTABMATEの入力をAsepriteのショートカットキーに変換する目的で活用します。

joytokeyのダウンロードは以下の公式サイトからダウンロードできます。

JoyToKey - ダウンロード

Aseprite用の設定ファイルの作成と動作確認

TABMATEをPCに接続し、Joytokeyをダウンロードしたら、JoytokeyでTABMATEデバイスのボタン入力を対応付けるための設定ファイルを作成します。

画面左下の「新規作成」ボタンをクリックし、任意の名前(例では[TABMATE Aseprite])をつけてJoytokeyの新規設定ファイルを作成できます。

新規設定ファイルが作成できたら、ここで入力の動作確認を行います。
TABMATEのいずれかのボタンを押してみて、Joytokeyが以下の写真のように黄色くハイライト表示されることを確認して下さい。

一言コメント
一言コメント

TABMATEのようなBluetoothデバイスで認識がうまく行かない時は、一度デバイスを再起動してパソコンに繋ぎ直してみると認識することがあります。

上記のボタン確認をやっていくと、デバイス(TABMATE)のどのボタンがどのように認識されているかを確かめることができます。(対応関係は後述の表でまとめてあります)

AsepriteのショートカットキーをJoytokeyに設定する

動作確認ができたところで、各ボタンにAsepriteのショートカットキーを設定していきます。

各ボタンの箇所をダブルクリックすることで、以下のような設定ウィンドウを展開できます。
今回は「取り消し:Ctrl+Z」の操作をTABMATEの+ボタン(Joytokey:Button1)に設定します。

画面左上の入力欄に、「Ctrl」と「Z」を1つずつ入力します。これで、Joytokeyの動作としては「Ctrl+Z」の同時入力となります。

「OK」ボタンを押して確定すると、以下のようにボタンに設定されていることを確認できます。

同様にしてどんどん他のボタンも設定していきます。↓

対応表と設定例

*TABMATEには4つのモードがあり、切り替えることで別パターンの割り当てが可能です。
JoytoKey では以下のように認識します。
「モード1:Button1~15, モード2:Button16~30, モード3:Button31~45, モード4:Button46~60」

以下に表でTABMATEとJoytokeyの対応関係と併せて、私の使用している設定ををまとめてみました。
設定のご参考にしていただければ幸いです。(例はモード1の設定です)

TABMATEのボタンJoytokeyの認識設定値Asepriteの動作
+ボタン(先端の上ボタン)Button1Ctrl,Z元に戻す
-ボタン(先端の下ボタン)Button2Ctrl,Yやり直し
AボタンButton3M選択ツール
BボタンButton4Ctrl,D選択範囲の解除
CボタンButton5Shift,N新規レイヤー
DボタンButton6Delete削除
ホイール(上回転)Button7Ctrl,;(+)ズームイン
ホイール(下回転)Button8Ctrl,-ズームアウト
ホイール(押下)Button9Ctrl,0スクリーンフィット
トリガーボタンButton10Ctrl,V貼り付け
方向パッド_上Button11Ctrl移動ツール (ショートカット)
方向パッド_下Button12マウス中クリック手のひらツール(ショートカット)
方向パッド_右Button13Ctrl,Cコピー
方向パッド_左Button14Ctrl,X切り取り
QボタンButton15Bブラシツールの起動

おわりに

今回はCLIPSTUDIO TABMATEをAseprite で使用する方法について解説しました。

ここで紹介した設定はあくまで一例ですので、Aseprite 本体のショートカット設定も組み合わせてみると、より効率的な作業環境を構築できるかもしれません。

今回紹介した内容が皆様の参考になれれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました